「素材」ではなく「材料」として
Material Redesign for Practical Use
生分解性やバイオマス由来といった
環境性能を持つ素材は、
そのままでは成形性や安定性の面で
課題を抱えることが少なくありません。
我々は、そうした素材を“使える形にすること”
そのものが価値だと考えています。
NEQAS OCEANは、用途・成形方法・使用環境を
前提に再設計することで、
環境素材を「実装できる材料」へと翻訳した結果です。
NEQAS OCEAN の主な特徴

意匠性が求められる製品や、内容物を見せる用途においても使用可能な外観品質を備え、外観を理由に用途を限定する必要がありません。

日本バイオマスプラスチック協会(JBPA)より「海洋生分解性バイオマスプラマーク」の付与。誤って環境中に流出した場合も考慮されています。
第三者認証取得
「早く分解すること」だけを目的とせず、使用期間中は製品としての役割を果たすよう、実用時の耐久性に配慮したバランス設計が行われています。

抗菌・抗ウイルス性
使用後すぐに廃棄することを前提にしないリサイクル特性と、酢酸由来の抗菌・抗ウイルス性を有し、衛生的な用途にも適しています。
ライフサイクル考慮なぜこの材料が必要なのか?
環境配慮型の素材は、年々選択肢が増えています。
しかしその一方で、
「実際に使うとなると難しい」
という声が現場からなくなることはありません。
・成形が安定しない。
・外観や物性にばらつきが出る。
・使用環境によって性能が変わる。
そして何より、
作る側も、使う側も、どこまでを正解とすべきか分からない。
・環境性能を優先すべきか。
・実用性能を優先すべきか。
判断の基準が共有されていないまま、材料選定が行われている。
その結果、
環境性能だけでは製品として成立しない場面が多く生まれています。
NEQAS OCEAN は、
こうした曖昧さの中で材料を選ばなければならない現場に対し、「実用を前提とした判断軸」を示すために設計されています。
環境性能か、実用性能か、
どちらかを選ぶのではなく、
両立を前提に考える。
その考え方が、NEQAS OCEAN の出発点です。
分解過程
加水分解(トリガー)
・水分(海水・土壌水・湿気)が材料内部に侵入
・酢酸セルロースのエステル結合が切断され始める
・可塑剤のブリードアウトが発生する場合がある
・外観変化(白化・曇り・べたつき)が現れる
分子量低下・脆化
・分子鎖が切断され分子量が低下
・機械強度が低下し、割れ・欠けが発生
・材料が細かい破片へと崩壊(フラグメント化)
・製品としての形状・機能が失われる
生物分解の進行
・セルロースに近い構造へ変化
・細菌・真菌などの微生物が酵素分解を開始
・表面にバイオフィルム(藻・微生物)が付着
・生物の付着基盤として機能し始める
無機化(完全分解)
・微生物の代謝により有機物が分解
・二酸化炭素(CO₂)、水(H₂O)、バイオマスへ変換
・自然環境中の物質循環に取り込まれる
正規ラインナップ
用途や求められる特性に応じたグレード展開
一般成形向けグレード P027
優れた耐久性と安定した品質を兼ね備えており、幅広い用途でご利用いただけます。加工性にも優れており、安定した成形が可能です。使用環境に応じて最適なパフォーマンスを発揮し、長期的な信頼性を提供します。
耐久性・安定品質高機能向けグレード P030
優れた耐久性と安定した品質を兼ね備えており、幅広い用途でご利用いただけます。加工性にも優れており、安定した成形が可能です。使用環境に応じて最適なパフォーマンスを発揮し、長期的な信頼性を提供します。
加工性・長期信頼性採用実績・活用事例
様々なシーンへの展開アプローチ

ファン体験と環境教育
プロバスケットボールチーム 福井ブローウィンズの試合で子ども向けにカップを無料配布し、“楽しみながら学ぶ環境教育”の場として評価されています。

Revive Tee
100%自然に還る生分解性素材を使用。ゴルフプレイ時の“使い捨て”想定場面でも、環境配慮とスポーツ性能を両立する素材として注目されています。

釣り糸スプール
グローブライド様にて採用。海に近いフィールドで使用される製品において、海洋生分解性などの環境性と実用性のバランスが評価されています。

下鴨神社の御朱印立て
世界遺産・下鴨神社において御朱印立ての一部に採用。格式ある伝統文化の場にも調和する素材として、高い意匠性と実用性が活用されています。

海洋生分解性ストロー
帝人フロンティア様と展開。紙ストローでは満足できないニーズに応えるべく、透明性・機能性を活かした環境対応製品として展開されました。
