3D Upcycle Studio|ネクアス

3D UPCYCLE STUDIO

3D Upcycle Studio

素材から、つくる
大型造形だからできる

廃材・再生材・バイオマス素材の材料開発から、
大型ペレット式3Dプリンターによる造形まで。
ネクアスは材料設計と大型3Dプリンティングの組み合わせ、
家具・什器。オブジェ・展示物などの新しいものづくりを支援します。
型を使わず、大きく、素材の表現を活かして作る。
従来の製造方法では形にしにくかったアイデアを、
素材から製品まで一貫して実現します。

型を使わない大型造形 積層跡をデザインに 廃材アップサイクル 一点物・小ロット対応
Concept

大きく、素材らしく、型を使わずにつくる

Large-Format 3D Printing, Redesigned

大型ペレット式3Dプリンターは、樹脂ペレットをスクリューで溶融し、太いノズルから連続的に押し出しながら、一層ずつ形を積み上げます。

一般的な卓上3Dプリンターのように細部や平滑性を追求するのではなく、積層ラインや素材の質感そのものを、製品の意匠として生かす技術です。

家具、什器、大型オブジェ、空間演出、実物大試作など、大型造形ならではのスケールと表現を提案します。

家具 什器 大型オブジェ 空間演出 実物大試作
Why This Technology

なぜこの技術が必要なのか?

THE PROBLEM

大型の一点物や、廃材を活用したオリジナル製品をつくりたい。しかし、従来の製造方法では金型や木型の費用が大きく、少量製作や試作の段階では、製品化を断念せざるを得ないことがあります。

また、廃材や地域資源は、そのままでは造形材料として使用できません。粒径、水分、熱安定性、流動性、収縮などを確認し、安定して造形できる材料へ設計する必要があります。

一方で、大型3Dプリンターについても、「卓上3Dプリンターをそのまま大きくした設備」と捉えられ、細かな造形や射出成形品のような仕上がりを求められることが少なくありません。

OUR APPROACH

3D UPCYCLE STUDIOは、造形を請け負うだけのサービスではありません。

素材の特性、製品の大きさ、必要な強度、外観、数量、使用環境を確認し、大型3Dプリンターが本当に適した工法かどうかから判断します。

材料開発と造形設計の両面から、「つくれる形」ではなく「使える製品」へつなげること。それが、3D UPCYCLE STUDIOの役割です。

Features

大型3Dプリンターの特徴

「大型・素材・積層表現」を価値に変える

01
型を使わず、大型製品を造形

金型や木型を製作することなく、3Dデータから直接造形します。大型の一点物、試作品、デザインの異なる少量製作など、型を使用する製造方法では対応しにくい案件に適しています。造形範囲を超える製品についても、分割造形と接合を組み合わせることで大型化を検討できます。

02
積層跡を、デザインとして生かす

大型3Dプリンターでは、造形時の積層ラインが製品表面に現れます。ネクアスでは、この積層跡を単なる加工痕として隠すのではなく、形状、ピッチ、ラインの流れ、光の当たり方まで含めて意匠として設計します。一筆書きのように連続するラインや、波紋、編み目、木目のような独自の表情をつくることができます。

03
樹脂ペレットを直接使用

フィラメントではなく、樹脂ペレットを直接使用する方式です。一般的な熱可塑性樹脂に加え、再生樹脂やバイオマス材料など、さまざまな材料の造形可能性を検討できます。材料の流動性、熱安定性、収縮、積層接着性などを確認しながら、材料に合わせた造形条件を設計します。

04
素材開発から造形まで一貫対応

ネクアスは、3Dプリンターによる造形だけを行う会社ではありません。廃材の粉砕、樹脂との配合、コンパウンド、ペレット化、物性評価、試験造形、本造形まで一貫して対応します。「この廃材を製品にできないか」「自社独自の素材で造形したい」という構想段階からご相談いただけます。

05
一点物・試作・小ロットに対応

大型の一点物、展示用オブジェ、試作品、複数個の小ロット製作などに対応します。同一製品を大量に製造する場合は、射出成形やブロー成形など、ほかの工法が適することがあります。数量、サイズ、用途、求める品質を確認し、大型3Dプリンターが適した製造方法かどうかから判断します。

Suitability

大型3Dプリンター造形に
向いているもの・向いていないもの

大型ペレット式3Dプリンターは、造形の特性を理解したうえで使うことで、
大きな価値を発揮します。

大型3Dプリンターに
向いているもの

  • 家具、ベンチ、テーブル、スツール
  • 店舗、ホテル、商業施設向けの什器
  • 大型オブジェ、モニュメント、アート作品
  • 展示会、イベント向けの造作物
  • 植木鉢、プランター、照明、インテリア
  • 実物大の形状確認用モデル
  • 積層ラインを生かしたデザイン製品
  • 再生材やバイオマス素材を使用した製品
  • 金型を製作する前の大型試作
  • 一点物や少量のオリジナル製品

素材の自由度や大型造形の強みを活かし、デザイン性の高い大型製品や少量生産に最適です。

大型3Dプリンターに
向いていないもの

  • Aa細かな文字や微細な模様を再現する造形
  • 小型フィギュアや精密模型
  • 厳しい寸法公差が必要な機械部品
  • 後加工なしで完全に平滑な表面が必要な製品
  • 射出成形品と同等の外観や精度を求める製品
  • 同一形状を短時間で大量生産する製品
  • 薄く、細く、複雑な突起を多く含む形状
!

高精度・微細造形・大量生産が必要な場合は、他の工法の方が適していることがあります。

大型3Dプリンターに適さない場合は、射出成形、切削、光造形、造形後の機械加工など、目的に合った工法との組み合わせも検討します。

射出成形
+
切削加工
+
光造形
+
造形後の
機械加工
Upcycle Development

アップサイクル開発

廃材を、造形できる素材へ ―― 廃材は、そのまま3Dプリンターに投入できるわけではありません。種類、粒径、水分、臭気、熱による変色、樹脂との相性などを確認し、安定して造形できる状態へ加工する必要があります。ネクアスでは、廃材を単に「混ぜる」のではなく、製品として造形できる材料へ設計します。

アップサイクル材料開発から大型3Dプリンター造形までの流れ
01STEP
廃材の確認

廃材の種類、発生量、形状、保管状態、現在の処理方法などを確認します。

廃材の現状を正確に把握
02STEP
前処理・粉砕

必要に応じて、選別、洗浄、乾燥、粉砕などを行い、樹脂へ均一に配合できる状態に整えます。

造形に適した原料状態へ整備
03STEP
材料設計・コンパウンド

廃材とベース樹脂の配合を検討し、二軸押出機を使用して均一な複合材料へ加工します。

用途に最適な配合を設計・製造
04STEP
試験造形

小型サンプルや製品の一部分を造形し、外観、積層接着、反り、収縮、強度などを確認します。

造形性と性能を事前に検証
05STEP
製品化

検証結果をもとに造形条件と製品形状を調整し、大型3Dプリンターで本造形を行います。

大型造形で製品を実現

廃材を、価値ある製品へ。素材開発から造形まで、一貫した体制でアップサイクルをサポートします。

活用を検討できる素材

  • 再生プラスチック、製造工程で発生する樹脂端材
  • 木粉、木くず、使用済みの畳、い草
  • コーヒーかすなどの植物残渣
  • 卵殻などの粉体
  • 地域資源や企業独自の副産物
  • バイオマス由来素材、海洋生分解性樹脂

素材の状態や用途によっては、造形への使用が難しい場合があります。特に、水分を多く含む素材、加熱により著しく変質する素材、異物や油分を含む素材については事前評価が必要です。まずは少量のサンプルを確認し、材料化と造形の可能性を判断します。

Services & Specs

対応内容・設備仕様

大型3Dプリンター造形

お客様から支給いただいた3Dデータや材料をもとに、大型3Dプリンターによる造形を行います。

オリジナル材料開発

再生材、廃材、バイオマス素材などを使用し、3Dプリンターで造形できるオリジナル材料を開発します。

形状・造形設計

大型3Dプリンターに適した肉厚、積層方向、分割方法、内部構造、接合方法などを検討します。

試作・部分造形

製品全体を造形する前に、一部分や縮小モデルを使用して、外観や条件を確認します。

分割・接合・後加工

造形範囲を超える製品の分割造形、接合、研磨、塗装、部品の組み込みなどを案件に応じて検討します。積層跡や接合線を完全に消すことは難しく、形状や奥行きによっては研磨・塗装が行き届かない部分があります。事前に仕上がりのイメージと許容範囲を確認したうえで進行します。

保有設備
造形方式MEX方式(材料押出方式・ペレット式)
最大造形範囲1,700mm × 1,300mm × 1,000mm
対応ノズル径φ2mm〜φ8mm
使用材料ペレット状の熱可塑性樹脂。案件ごとに材料適性を評価します。
対応内容一点物、大型試作、小ロット製作、分割造形
装置の繰り返し位置決め精度±0.1mm

※繰り返し位置決め精度は装置の機械性能を示す数値であり、造形物そのものの寸法精度を保証するものではありません。造形物の寸法や外観は、材料、形状、積層方向、造形温度、収縮、周辺環境などの影響を受けます。

Cases

用途・造形事例

3D UPCYCLE STUDIOは、単に大きな製品を造形するだけでなく、素材が持つ背景や、積層による表情まで含めて製品化します。

SaloneSatellite Award 1位 / iF DESIGN AWARD ゴールド
① TATAMI ReFAB PROJECT

廃棄される畳や、畳の製造工程で発生するい草を活用し、生分解性樹脂「NEQAS-OCEAN」と組み合わせた大型3Dプリンター用の複合材料を開発しました。開発した材料を使用し、現代の生活空間に合う家具やインテリアを造形。日本の伝統素材である畳を、新しい材料とデジタル製造技術によって現代の暮らしへ再構築しました。ネクアスは、材料開発および造形技術の面から本プロジェクトに協力しています。

本プロジェクトは、2023年にイタリアで開催された「SaloneSatellite Award」で1位を受賞し、2024年には「iF DESIGN AWARD」において最高位となるゴールドを受賞しました。

2025年大阪・関西万博 関西パビリオン「徳島県ゾーン」展示
② 巡擬宝珠 ―― 巡る命と祈りのかたち

徳島とインドネシアの高校生が回収した使用済みペットボトルを活用した、現代の擬宝珠です。回収したペットボトルを再生材料へ加工し、大型3Dプリンターによって伝統的な擬宝珠の形を造形しました。ネクアスは、再生材料の特性に合わせた造形条件を検討し、大型3Dプリンターによる造形を担当しました。

国や世代を越えて集められた素材が、祈りと再生を象徴する一つの作品へ生まれ変わっています。

企画:VOID

FAQ

よくあるご質問

Q.3Dデータがなくても相談できますか?

A.はい。イメージ画像、手書きのスケッチ、設置場所の寸法などをもとに、初期検討は可能です。ただし、正確な形状確認や造形条件の検討を行うため、基本的には3Dデータでのご提供をお願いしています。3Dデータをお持ちでない場合は、外部のデザイナーや設計事業者と連携し、データ作成から対応することも可能です。

Q.どのような廃材や材料でも使用できますか?

A.すべての廃材や樹脂を使用できるわけではありません。水分量、粒径、異物、臭気、熱安定性、流動性、収縮、ベース樹脂との相性などを確認し、材料化と造形の可能性を判断します。まずは少量のサンプルをご提供いただき、前処理、配合、造形適性などを評価します。

Q.射出成形品のような滑らかな表面になりますか?

A.大型3Dプリンターでは、基本的に積層ラインが表面に残ります。ネクアスでは研磨や塗装には対応していないため、積層ラインや素材の質感を、大型3Dプリンター独自の意匠として生かす形状やデザインをご提案します。

Q.屋外使用や強度が必要な製品にも対応できますか?

A.使用する材料、製品形状、積層方向、肉厚、内部構造、設置期間、紫外線、雨風、温度などによって異なります。必要に応じて試験片や製品の一部分を造形し、強度や積層接着性などを確認します。ただし、射出成形品と同等の強度や、長期間の屋外耐久性を一律に保証するものではありません。

Q.大型3Dプリンターで量産できますか?

A.同一製品を複数個製作することは可能ですが、大量生産を得意とする工法ではありません。予定数量、製品サイズ、形状、納期などを確認し、射出成形や切削なども含めて、目的に適した製造方法をご提案します。
※開発内容や支給データ、材料情報に応じて、秘密保持契約の締結にも対応しています。

Contact

お問い合わせ

そのアイデアに、大型3Dプリンターが適しているかから考えます。

「大型3Dプリンターで何がつくれるか」ではなく、「つくりたいものに、この工法が本当に合っているか」「素材をどのように設計すれば実現できるか」というところから、一緒に検討します。

作りたいもののイメージ、使用したい素材、設置場所、希望サイズなどをお知らせください。まだ具体的な仕様が決まっていない構想段階でも、ご相談いただけます。

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